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マタニティの鍼灸

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出産は、女性にとって一大イベント。
無事に生まれるまでの数ヶ月間、赤ちゃんはお母さんのお腹の中で育っていきます。
そして、その数ヶ月間の中で、お母さんの身体も大きな変化が出てきて、様々なマイナートラブルが生じます。
鍼灸で、そんなマイナートラブルを緩和し、少しでも快適なマタニティライフを送って頂けるよう施術を行っていきます。

妊娠周期による母体と胎児の変化

3ヶ月(8~11週)

子宮の大きさ:女性の握りこぶし大
つわりのピークで、食事がとれない方もいる
子宮が大きくなってくる事で足の付け根がつれる
子宮が腸を圧迫することで便秘になりやすい

身長:約4~6cm 体重:約10~20g
8週目からは、胎芽から胎児と呼び方が変わります
手足や各器官の基礎が出来上がり動きが出てくる
ドップラー聴診器で心拍を確認できる
 

4ヶ月(12~15週)

子宮の大きさ:新生児頭くらい
つわりが治まり、食用増加により体重増加する人も多くなる
基礎体温が下がってくる
お腹のふくらみが目立つようになる

身長:約15cm 体重:約110g
手足や各器官の形成が完了
胎盤もほぼ完成し、胎盤経由で酸素や栄養を取り、二酸化炭素等を送り出す循環が始まる
 

5ヶ月(16~19週)

子宮の大きさ:大人の頭くらい
つわりも治まり胎盤が完成して安定期になる
心身共に安定
胎動を感じる
腰痛や貧血が起きやすい

身長:約25cm 体重:約250g
前頭葉が発達し動きが出てくる
 

6ヶ月(20~23週)

子宮の大きさ:大人の頭くらい
頻尿や尿漏れが出てくる
乳腺が発達して乳汁が出てくることも有る
足や外陰部に静脈瘤が出来やすい

身長:約30cm 体重:約650g
筋・骨格系がしっかいりしてくる
脳の発達により五感も発達してくる
 

7ヶ月(24~27週)

子宮の大きさ:大人の頭くらい
下大静脈の圧迫により仰向けが苦しくなる
むくみが出やすくなる
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病予防のため塩分や糖分のとりすぎに注意
ホルモンの影響により骨盤が緩み腰痛が強くなる
妊娠線が出来やすくなる

身長:約35cm 体重:約1000g
脳の発達も進み身体のコントロールが出来るようになってくる
 

8ヶ月(28~31週)

子宮の大きさ:大人の頭くらい
お腹がせり出して足下が見えにくくなる
消化不良を起こしやすくなる
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高くなる
お腹が張りやすくなる

身長:約40cm 体重:約1500g
脳や神経系の機能が充実
呼吸用運動が始まる
 

9ヶ月(32~35週)

子宮の大きさ:大人の頭くらい
心臓や肺の圧迫により動悸や息切れが多くなる
頻尿や尿漏れが起きやすい
下肢のむくみやつったりする症状が出てくる

身長:約45cm 体重:約2000g
肺機能はほぼ完成し自発呼吸が出来る機能も獲得
皮下脂肪が増えふっくら丸みをおびてくる
 

10ヶ月(36~39週)

子宮の大きさ:大人の頭くらい
心臓や胃の圧迫が軽減され動悸も減り食欲が出てくる
膀胱の圧迫が強くなり頻尿や尿漏れが強くなる
前駆陣痛

身長:約50cm 体重:約3200g
骨盤に収まり大きな胎動が少なくなる
腎機能が成熟し水分処理が出来るようにある
 

骨盤位とは

骨盤位とは、胎児の頭が上にある状態でいわゆる逆子。頭が横向きにある姿勢を横位。通常、頭が下にある状態を頭位。
当院に来院される妊婦さんの主訴で一番多い症状です。
国内における正期産での骨盤位の頻度は3~5%で、妊娠28週未満ではおよそ30%であるとされています。
骨盤位の多くは、分娩前に自然回転により90%以上改善すると言われています。
産婦人科では、28週頃から逆子の場合は逆子体操を指導されることがあります。
 
胎児の向きによる分類
第1骨盤位 胎児の背中がお母さんの左側
第2骨盤位 胎児の背中がお母さんの右側
 
骨盤位の分類
殿位(約75%):単殿位 複殿位 不全複殿位
膝位(約1%):全膝位 不全膝位
足位(約24%):全足位 不全足位
 
原因
母体側 子宮の形態異常(子宮奇形・子宮筋腫)
    胎盤異常(前置胎盤・低置胎盤)
胎児側 多児妊娠
    羊水過多
上記の原因は一部で、多くは原因不明

※ネットでは原因が「冷え」によるものと書いてあることを多く見かけますが、当院では、原因が冷えとは考えておりません。
 寒い冬の時期は、気候の影響もあり冷えやすい。現代の夏もエアコンで冷えてしまう機会が多くあります。冷えが原因では、恐らく殆どの妊婦さんが逆子になることになるでしょう。

 
当院での施術
当院では、10年以上前の2011年より、超音波画像診断装置(エコー)を入れております。
当時の岐阜県にある鍼灸専門の鍼灸院で、エコーを取り入れたのは当院が最初だと思います。
それ以前は、胎児ドップラー聴診器とLeopold触診法を行っておりましたが、より確実に安心して頂くためにエコーを使用しております。
 
逆子の施術において一番大切な事は、来院された患者さんが来院時に「逆子である」ということです。
これまで逆子の施術を行ってきた中で、患者さんが産婦人科受診日から当院に来院するまでの時間で、改善している事が多く見受けられました。
その割合は、全体の19.4%(当院割合)で、来院される約5名に1名が逆子の施術を必要としない状態になっております。
中でも、特に周期の早い28~30週の方は高い割合になっております。
 
鍼灸の業界では、逆子のお灸は非常にスタンダードで、恐らくどこの鍼灸院も逆子の施術は行っていると思います。
ただ、逆子なのかどうかの確認をしている鍼灸院は、非常に少数と思われます。
逆子が改善したといわれている中に、そもそも逆子では無かった可能性は否定できません。
 
逆子で無ければ、逆子の施術は必要ありません。
当院では、必要の無い施術は行いませんので、逆子の施術が必要ない場合は、お帰り頂くことも可能です。
その際、施術代は頂きませんので、初鍼料と検査代をお願いします。
 
逆子の施術で使用するツボは、足にあります「三陰交」と「至陰」を使用します。
 
  

 
三陰交 足の内くるぶしの上8~10cmのところ
至陰  足の第5指の爪付け根の外側のところ
 
施術頻度は、基本は週1回。32週を越えましたら週2回が目安ですが、遠方の方はなかなか来院することが難しいので出来れば週1回。
自宅では、1日2回のお灸をして頂きます。もちろん、こちらも絶対では無く出来る限りになります。なかなか2回の時間がとれない方は、最低1日1回のお灸をやってみてください。
お灸のやり方は、こちらで説明致します。
ご質問等ございましたら、ご連絡頂ければお答えできる範囲でお答えします。